沖縄コミックチャンプルー - 第37回日本漫画家協会賞贈賞式 2008/6/13

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第37回日本漫画家協会賞贈賞式
取材・文=島袋直子


会場には受賞作品を展示
会場には受賞作品を展示

漫画家が選ぶマンガ賞と知られている「日本漫画家協会賞」。今年で37回目を迎え、贈賞式が6月13日(金)、東京のグランドプリンスホテル赤坂に於いて行われた。

選考委員は、やなせたかし氏(委員長)、秋竜山氏、里中満智子氏、所ゆきよし氏、西田淑子氏、西村宗氏、花村えい子氏、バロン吉元氏、牧野和子氏、松谷孝征氏、モンキー・パンチ氏で、他に全国の会員票によって厳正に選考された。
大賞は「20世紀少年」/「21世紀少年」小学刊の浦沢直樹氏、「ひなちゃんの日常」産經新聞出版刊の南ひろこ氏、優秀賞は「妖精国の騎士」秋田書店刊の中山星香氏、特別賞は「謎のマンガ家・酒井七馬伝」筑摩書房刊の中野晴行氏、全業績に対して橋爪まんぷ氏、文部科学大臣賞は全業績に対して成瀬國晴氏が受賞。

 
色紙を描いたちばてつや先生とさいたま市観光大使。この日はさいたま市から展示用に漫画家さんの直筆色紙を依頼に
色紙を描いたちばてつや先生とさいたま市観光大使。この日はさいたま市から展示用に漫画家さんの直筆色紙を依頼に

受賞理由は、浦沢直樹氏は「とにかく作品の質がいいことはすべての人が認めるところ。戦後のコミックの延長線上にありながら全く新しい地平を切り開いた傑作」。南ヒロコ氏は「かわいいキャラクターがいい。見ているだけで日常生活の疲れが取れそうな感じである」。中山星香氏は「少女物にしては珍しい大長編で、絵の美しさ、細かさ、ファンタスティックな内容とともに、ボルテージが少しも落ちない傑作」。中野晴行氏は「白黒マンが全盛の時代、光と影の『影』の部分に光を当てた力作」。橋爪まんぷ氏は「長野にこの人あり、その存在感の大きさは誰もが認めるところ。地方漫画文化への貢献度の高さを評価して」。成瀬國晴氏は「関西で昔から活躍し、東京の方々には馴染みが薄いかもしれないが、40年以上前からテレビにも登場しており、文化、スポーツ、芸能、あらゆる分野の似顔絵は、味のある作品に仕立ててある」とし、受賞理由を、やなせ委員長がスクリーンを使用し解説した。(詳しい解説はインタビューコーナーに掲載)

 
やなせ先生が受賞作を解説
やなせ先生が受賞作を解説

これに対し、浦沢直樹氏は「大きな賞をありがとうございます。子供の頃、マンガを描いてると親戚は『うまいね』と褒めてくれましたが、『知らないくせに。漫画家の大先生に褒められたら嬉しいけどね』それが褒められました。ありがとうございます」。
南ヒロコ氏は「こんなに大きな賞を頂いて感激です。お世話になった方々へ感謝します。ひなちゃんを読んでニコッとなってくれれば」。
中山星香氏は「14歳くらいに思いついて20歳くらいまで考えたのが20年かかりました。切らずに載せてくれた雑誌社、編集に感謝します。思い出にリボンをかけていただいたようです」。
中野晴行氏は「ど〜も皆さんありがと〜♪この賞を欲しかった。酒井七馬伝が賞を取るのは、こんな形の本を通さないと実現しませんでした。取材がとても楽しかったです」。

 
賞状を読み上げるのではなく、文章を歌うやなせ先生
賞状を読み上げるのではなく、文章を歌うやなせ先生

地方の漫画家が一緒に受賞したようなものです」。瀬國晴氏は「皆さんありがとうございます。長いことかかり橋爪まんぷ氏は「意義ある特別賞。地方の漫画家が受賞するのは。地方と中央では実は差があります。地方文化ということで、長野日報で連載しています。地方の漫画家が一緒に受賞したようなものです」。
瀬國晴氏は「皆さんありがとうございます。長いことかかりました。目標は今日の賞をもらうことでした。写楽に出会って似顔絵を描いて、漫画家賞を狙ったが取れなかった。いずれどこかでもらおうと思っていたらデジタル時代へ。53年かかりました。いい賞を頂いた。次に来る人のために何かをさせて頂きたいと思います」。と、それぞれの感想を述べた。

その後、授賞式に引き続き、やなせ氏と美女による受賞の参加、新入会員紹介などが続き、パーティーは賑やかに幕を閉じた。

 
受賞者の皆さん
受賞者の皆さん
受賞の賛歌を受賞者も一緒に熱唱
受賞の賛歌を受賞者も一緒に熱唱
 
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