當眞嗣朗先生から3月特集関連のネタが届きました。
ビデオゲームに関しての當眞先生の見解です。
内容は以下の通りです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ビデオゲームの世界に詳しい方なら当然ご存知の方に「横井軍平」さんがいます。
彼は任天堂の元社員であり、「ゲーム&ウォッチ」を開発したヒトです。
「ファミリーコンピュータ」が大ブームになる以前、ゲームといえば「ゲーム&ウォッチ」だったので、それで遊んだというヒトも多いでしょう。
「横井軍平」さんを語る際に欠かす事の出来ない言葉に「枯れた技術の水平思考」があります。
ビデオゲームと言うと最先端のテクノロジーを想起しますが、最先端のテクノロジーを量産するには、かなりのお金がかかってしまいます。
そこで「横井軍平」さんは、既に量産され、最先端とは言えなくなった技術を使い、数々の玩具(ゲーム)を開発してきました。
その中のひとつに、皆さんもご存知の「ゲームボーイ」があります。
携帯ゲーム機を制作する際、画面のカラー化が望ましかったのですが、当時はカラー液晶を使うには生産コストがかかり過ぎ、またバッテリーの寿命も短かったそうです。
そこで「横井軍平」さんは「ゲームボーイ」の画面をモノクロにする事で、比較的安価で、製品をお客さんに届ける事に成功しています。
その当時、任天堂のライバルメーカーである「SEGA」は、フルカラー表示の携帯ゲーム機「ゲームギア」をリリースしますが、やはりバッテリーの寿命は2時間程度しか持たず、「ゲームボーイ」の売り上げには勝てなかったようです。
そんな「横井軍平」さんも比較的新しい技術を使って、ビデオゲーム機を制作した事があるそうです。
今や伝説と化したビデオゲーム機「バーチャルボーイ」です。
これはゴーグルを装着する事によって、画面が3Dに見えるというものでした。
しかしこれは技術的にまだまだ新しく、小型化する事も難しかった為、売り上げ的には失敗しています。
それでも多くのビデオゲームファンが、今だに「バーチャルボーイ」を支持しているとか。
「横井軍平」さんは、決してビデオゲームが子供の遊びの主流になった時代の人物ではありません。
ビデオゲームが子供の遊びの主流になり、子供たちが友人同士、外で遊ばなくなった事に危機感を抱いていたそうです。
その為、「ゲームボーイ」版の「テトリス」は対戦機能を備え、友人同士で遊べるように設計されたそうです。
「横井軍平」さんは55歳で任天堂を退社し、「株式会社コト」を設立します。
その後、カリスマ的な人気を誇る携帯ゲーム機「ワンダースワン」を開発するなど、様々な分野で活躍されていましたが、交通事故に遭い、亡くなってしまいました。
今でも「横井軍平」さんの名前はビデオゲーム業界で語り継がれ、ビデオゲーム開発の裏側を語る書籍にはかならず登場します。
「ファミリーコンピュータ」が誕生する以前に大活躍をした方ですが、ビデオゲームを語る際に欠かしてはならない存在です。
皆さんのご家庭に「ゲーム&ウォッチ」は、まだ残っていますか?
それは「横井軍平」さんの制作した作品であり、今では価値の高いものですので、どうか大切にして下さい。
では、よろしくお願いします。
當眞嗣朗
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
横井さんがお亡くなりになったのが残念です。
4月の特集はマンガ研究でも知られる「大城冝武先生」の追悼特集です。
思い出話など追悼文を募集します。
よろしくお願いします。