
人類は月に行っていない世界の守護神ゴーレス
文 : みかつきなお 絵 : いらすとや
守護神ゴーレスは時間軸の違う2012年の物語です。
歴史にはいくつもの転換点がある。
ではこの世界の2012年はどうして搭乗型ロボット、アクチュエーターが多数活躍しているのだろうか?
遡ること1967年、マサチューセッツ工科大学の学生であったギルバートホーラルが、自宅ガレージにて四足歩行搭乗型ロボットを作った。
非コンピュータ制御でロボットを作ってしまったことに大学は震撼した。
その情報がアメリカ軍部に伝わるのは早く、予算超過で国家の負担でしかなかったアポロ計画より遅々と進まず混戦するベトナム戦争に予算を回したかった。
ペンタゴンは、1人の大学生の発明を莫大な財産と引き換えに買い取って、極秘生産、改良を加えて行った。
1969年7月19日NASAはアポロ計画の中止を宣言。
アポロ8号が月を周回したのが最後になった。
そして8月、音楽の祭典ウッドストックの会場にギルバートホーラルは四足歩行アクチュエーターマシン「ポーター」に乗って、サンタナの演奏に合わせて、複雑な動きでマニピュレーターも使いダンスした。
聴衆を惹きつけた。
最後にジミヘンドリクスは「フライミートウザムーン」を激しく演奏し、聴衆のアポロ計画への不満を一蹴した。最後にポーターの上で燃やしたギターを高々と上げたのが、時代の転換点となった。
のちに大量された戦闘タイプポーターはベトナム戦線に投入された。
小賢しい北ベトナム軍のトラップや攻撃を駆逐しながら前進し、アメリカの物量とハイテクはハノイを占領した。
世界は核よりも実戦的なアクチュエーターマシンに夢中になった。
動力源の内部機構はトロイプリマス社のギルバートホーラルのみぞ知る軍事機密であったが、
1976年日本の桐丸重工が二足歩行とバランス脚のまさしくアニメにでてくるようなアクチュエーターマシンを発表する。
コンピューター内蔵でアメリカより抜きん出たマシンであった。
世界はトロイプリマス社と桐丸グループとの開発競争の時代になった。
これが2012年に至る歴史である。
