量産工房さんから11月特集関連のネタ第2弾が届きました!
今回も体育の時間ネタです。
人生最後のバク転
T高校2年の時の体育の授業のお話。
T高校3年の時の体育の授業のお話。
自分で言うのもなんだが、スポーツは得意じゃない。
特に球技は苦手なのだ(しつこいかな?)が、その年の秋の体育の種目は飛び箱とマットの体操だったので特に苦手意識を感じることもなく授業を受けていた。
飛び箱は飛ぶだけで容易だったので、次第に高く、そして飛び方の高度化していく要求にも何とか対応できていた。
マットでは、初めてバク転にチャレンジして練習をしたが、その出来は芳しくなかった。なんとかできるか? という程度だった。
ところが、この種目の締めくくりがマット運動での連続技による採点となり、技のレパートリーのない私は窮地に立たされた。
いくら連続技の選択、組み合わせは自由と言っても、まさか小学生じゃあるまいし、前転とかでマットの上をゴロンゴロンと転がる無様な姿をさらすわけにもいかない。
おまけにいつの間にかクラスメート女子には見学の機会が与えられていて、体育館の反対側からこちらを見ていて、その視線も意識せざるを得なくなった。
別に特定の、意中の誰かがいたわけではないが、こうなってくるとメンツというものがある。思春期男子特有の悲しい性と言うべきか。いや、これはむしろそれを逆手にとった先生の方が一枚上手だったのかもしれない。なかなかの策士だぜ。先生。
とにかく下手な演技は見せられない。
特に大学受験を控えてる私にとっては、ガリ勉=体育音痴というレッテル張りをものすごく嫌に思っていたので、ここで情けない姿をさらすわけには絶対いかないと感じていた。
最も得意なのは側転。
これは幼小期からマスターしていて、小学校3年生の時にはクラスメートの前で模範演技させられたほど絶対的な自信がある。
次に前転倒立回転。これは助走なしには無理。
ということで、最初に助走をつけて前転倒立回転し、側転2回、そして最後にフィニッシュというプログラムとした。
問題はフィニッシュで、もうこれは一か八かでバク転しかない。
そして本番。なんとかバク転を成功させて授業を終わることができたが、今から考えてみると、かなり危険な賭けだったように感じる。失敗したら大惨事だし、人生終了という可能性だってあったはずである。
まあ、終わりよければすべてよしというところか。
そして、この時のバク転が、私の人生最後のバク転となった。
量産工房/記
またしてもとんだ災難ですね。
「スポーツの秋」特集関連でまだネタがある方は受け付けてます。
を見てくださいね。
2度と挑戦する気はありません。