琉球王国時代(主に15世紀〜19世紀)の一般庶民の結婚(顔合わせ)は、士族のような形式ばったものではなく、地域コミュニティ(ムラ)の結束や絆を重視した、素朴かつ親密なものでした。
主な特徴は以下の通りです。
1. 婚姻の形式と顔合わせ
「カタチ(型)」より「絆」: 士族のような厳格な結納の儀式よりも、両家の家族が顔を合わせ、互いの親睦を深める「酒と肴」を交わす場が持たれました。
結いのもの: 男性が女性側に「酒」や「肴(さかな)」を持参し、婚姻関係を結ぶ「結いのもの」の儀式が行われていました。
「かよい婚」: 結婚後もしばらくは新婦が実家に住み、男性が通う「かよい婚」の形も多く見られました。
2. 一般庶民の特色
姓(名字)の有無: 士族とは異なり、一般庶民は名字を持つことが許されていないケースや、名前だけの人も多く存在しました。
婚姻と女性の立場: 武士(士族)は結婚しても妻は実家の姓を名乗るのが一般的でしたが、庶民の間では、より実質的な「家の結びつき」が重要視されました。
3. 結婚の場所と食事
自宅(新婦家): 現代のような式場はなく、主に新婦の実家や、村の共有スペースで親族や村の有力者を招いて食事会が行われました。
伝統料理: 豚肉料理(豚の角煮=ラフテー、豚肉とお吸い物=中身汁など)が、祝いの席に欠かせないご馳走として振る舞われました。
琉球時代の庶民の婚姻は、家族同士が直接会って、「これから親戚としてよろしく」という関係性を構築する温かい顔合わせが基本でした。
前編 出会いと夜這い
夜這いという言葉が出たところで、多少話はエッチになるでしょう。その点だけご注意してください。
昔々の底辺の沖縄の庶民の話。
許嫁(いいなづけ)がいるケースというのはだいたい村長(むらおさ)程度のクラスでないとなかったでしょう。 底辺の村民は遊びの中から相手探しをするわけです。それが毛遊び(もーあしびー)です。これは別の機会に特集します。いわゆる合コンです。
合コンにあぶれた男が意中の女の子を仕留めるために夜這いの計画を立てるわけです。聞き込みをして、何々屋号のカナさんだよとそこまで捜索できたら夜這い決行です。
しかし家のどのへんで寝ているかが、問題で、泥棒まがいにそーっと侵入して意中のカナさんを探すわけです。そこらへんがどうやったのか資料なんてないので、うまくカナさんのお部屋を見つけたとして、アイドル寝起きドッキリレポーターのごとく、
「夜分から失礼します。この前の毛遊びで一目惚れしました。お付き合いしませんか?」で、OKなら多分、行為からはじまるのが常だったのではと想像されます。そしてお付き合いは始まり、おそらくできちゃった頃にカナさんは両親に報告。仕方なくOKする。
あくまで、底辺農民の恋愛事情を今回書きました。
次回は結婚してからについて考察します。
文:ぜんざいなおみ みかつきなお
