母の思い出、戦後の補給船LST-618

ビーチに揚陸する物資補給船LST-618の図

文:ぜんざいなおみ 絵:ぜんざいなおみ/いらすとや
私の母86歳の話によると戦後はLST−618と言う補給船が宮古島まで大量の食料を積んで来たそうだ。
母の口から艦船名が出て来るのは驚いた。
ミリタリーオタクでも無い母が知ってるのはグラマン、B−29、ぐらいだと思っていたからだ。
それだけ身近な艦船だったのかと思った。
この補給船LST−618に母の兄が船員をしていて、母は毎回宮古島に寄港するのが待ち遠しかったとの事。
寄港したLST−618に母は幼い頃に弟と一緒に乗り込んで遊んだりした思い出があるそうです。
もともとは戦車運搬用なので出入り口がとても大きな船だったそうです。
文:ぜんざいなおみ 絵:ぜんざいなおみ/いらすとや
写真資料参照 :Wikipedia参照
LST-618は第二次世界大戦中に就役したアメリカ海軍の戦車揚陸艦(LSTはランディング シップ タンクの頭文字)
新解釈・神話民俗学的解釈に基づくムーチー伝説
妹の力、女性自身の力。(過激な表現を含みます)

首里金城町内 金城嶽

文 :写真 みかつきなお 絵:いらすとや
ムーチーの物語は善と悪の二項対立だけではなく、兄妹愛と憎悪、光と闇の力の神話なのだ。
多くの昔話は伝説から成り立ち、それは大昔からの神話からなりたち、伝説から民話になっていった。
さて問題のムーチーの物語であるが、前週のぜんざい先生の物語を一覧してから読むとよろしいかと思います。
妹が久高島に嫁に行ったことから物語ははじまる。兄はだらけてよそ様の家畜を強奪して食い扶持を凌ぐ生活をし、人間が本来持っている良いマブやー(よい魂)を失ない、鬼へと豹変する。
鬼になったものは日光を嫌い、洞窟にすまいをてんじる。これは鬼伝説に特有なものだ。いや、世界の神話学的にも、魔族は暗闇を好む。
兄も例外なく洞窟に居を構えた。
噂を聞いた妹は霊力(セジ)高い久高島の神女達から、魔を滅する方法を聞いたにちがいない。
そこで自分の子供も食べられようとされた妹は最後の手段に出ることにした。久高の神女達から与えられた霊力を胸に。兄をマジムンの手から人間に戻したい。これが最後の兄妹愛であった。
そして首里金城の御嶽にて相対することとなる。
妹「兄さんが好きだったお餅を持ってきたよ」
兄「久しぶりだな、俺の好物だ。さすが妹よ。」
餅にしこんでいたのは兄がマブイを落としてきた場所から拾った兄の良いマブイであった。
これを食べて自分のものにできれば兄は元にもどれる。しかし、兄はこの餅を吐き出した。
兄「これがお前の餅か、昔の味がしない。それよりお前の太もも、おいしそうだな。胸元も。柔らかくてうまそうだ。」
妹は思った、もう兄は人間に戻れない、久高島
の長老のおばーの言う通りの方法を使うしかない。
「ええ、好きなだけ食うがいい。」
そう言って、少しづつ兄、いや鬼に近づいていき、あぐらをかいた鬼の顔面に自分の股間が見える位置に立った。
「さて食うとするか。」
その時、妹はばっと着物を脱いで、産まれたままの姿になり、彼女の霊力は彼女の女性自身に集中した。鬼は子供の頃見慣れた妹の女性自身とは違う。
「妹は兄を救う。これが古来からのうちなーのしきたり。でもお前は良いマブイを捨てた。鬼よ私の力を受けてみよ!」
広げられた女性自身からは光の玉、太陽そのものが生まれ、鬼の顔と体を焼き尽くした。
「熱い、熱い、助けてくれ!」鬼は崖から落ちて行く間に体が消滅した。
「兄さん、ごめん、こうするしかなかったの」
妹はわあわあ泣いた
その一部始終を遠くから見守っていた久高島の神女たちはやってきた。長老のおばーはやってきた。
「えー、ウターよ、お前は久高のカミンチュになれたさー。」神女たちは2本の大小の角を見つけた。おばーは角をもって、ウターに見せた。
「お前の兄は角を残していったよ。埋葬するお骨があるだけいいさー。」
ウターは「大きい角には良いマブイが一つ残ってます。小さい角には人間の兄の匂いだけが残ってます。」
おばーは神女に「大きい角を埋めてみなさい。」
するとそこから急にアカギの苗が成長してゆきました。
「これはみんなで神木として守ろうね。小さい角も埋めてみようね。」特になにも起こらなかった。
ウターは「これは私の一族で御嶽として二度と鬼がでないように守ります。そしてサンニンの葉が鬼避けになることを伝えます。」
そして今。首里金城町の大アカギの前には大きな
御嶽がある。大アカギの角については伝説はつたわってない。
すこし離れた崖の近くにに小さな御嶽がある。ここに小さな角が埋まっていると言われている。
ムーチーの形を見てみよう。女性自身の形にみえなくはないだろうか。女性の力をみんなで体にとりいれよう。
次回はこの新解釈ムーチーの話にいたった神話学、民俗学を紹介したい。
文 :写真 みかつきなお 絵:いらすとや