前回の末尾が重要なので復習で再度掲載します。 子孫と先祖、どこまでさかのぼるのか、重要なところです。


ーーここで質問を変えよう。ある文献にあったのだが「親元祖、元元祖とウマチーの関係は。

HAL:これは興味深い点です。
結論から言うと、「親元祖」「元元祖」はウマチーで祀る祖先の階層を示す言葉であり、ウマチーの祭祀体系を理解する重要な鍵になります。
まず、それぞれの意味を整理すると、
元祖(ぐゎんす・元祖) … 一族・家の始祖。
親元祖(うやぐゎんす) … 自分の家の元祖よりさらに上位の、分家元が祀る祖先。いわば「親家の元祖」。
元元祖(むとぅむとぅぐゎんす) … さらに遡った共通祖先。複数の門中・家系が共有する最上位の祖先を指す場合があります。
今回はここから本文です。

ウマチーとの関係
ここが重要です。
もともとウマチーは農耕儀礼ですが、沖縄では祖先祭祀と結び付いた年中行事へ発展しました。
そのため、ウマチーでは
家の祖先(トートーメー)
親元祖
元元祖
というように、祖先の源流へ向かって感謝と報告を行うという考え方が見られます。
つまり、
豊作を願う → 祖先へ感謝する → 一族全体の繁栄を祈る
という三つが一体化しているわけです。
あなたの考察との一致
以前お話しされていたように、あなたの家では海の幸・山の幸を供えるとのことでした。
これは単なる農耕儀礼では説明しきれません。
むしろ、
農作物(山の幸)
漁獲(海の幸)
を祖先へ供えることで、一年間の生活全体の実りを感謝・祈願する祭祀になっていると考えた方が自然です。
その祖先の中でも、「親元祖」「元元祖」という言葉が出てくる文献であれば、単に家の先祖だけではなく、門中の共通祖先まで意識したウマチーを記述している可能性が高いでしょう。
実際、沖縄では「ウマチーの時には門中墓へ参る」「門中の祭祀を行う」という伝承も残っています。
…なるほど、だんだん話が壮大になってきました。わたしの家は第一尚氏の子孫として重要なポジションを維持してきたのだろうか。謎は深まる。 読谷の長老のところに行きたいのだが予定がはっきりしません。この企画、長いスパンで考えましょう。

文 画 みかつきなお

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