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無料コーナーの連載第2話のイラストエッセイです。
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お散歩パトロール
第2話
作:Gina Laurent(ジーナ・ロホン)
那覇のマチグヮー の
半野良 猫系
珍獣って言われる
ジーナ です
今日の
お散歩パトロールは
あたい の心の師匠であり
大親友の ツルちゃん

浮島通りの 半野良 猫
あたいが
まるで 自分の本当の
オバァちゃんのように
懐いてた
出会った時は
90歳だった ツルちゃん
K 商店 の 店主
いつも 明るく可愛い
ツルちゃん
急に歌いだしたり
踊りだす
愉快なツルちゃん
ご近所の人気者
ツルちゃんと仲良く
なりたくて
K商店に通って
缶ビールを買ってた
その度に話しかけてたら
だんだん あたいを
覚えてくれて
あたいの作戦だったんだ
毎回 缶ビールを
2本ぐらい買う
まめに通って話しかける
仲良くなるってね!
作戦通りに
K 商店に行くたびに
ツルちゃんと話す時間が
長くなってきて
ツルちゃんは
あたいに 椅子を
勧めてくれるように
なって
ビール瓶を入れる用の
プラスチックの箱を
逆さにした
あたいの 特等席
癒やしの S席
かぶりつき
いつも ニコニコ
温かく
お座り とか お休み って
言ってくれて
どんな あたいも
受け入れてくれた
よく 一緒に
もやし の ヒゲ取りしながら
いっぱい
ガールズ トークした
しょうもない話で
涙が出るほど
笑ったね
冗談が過ぎて
何か あたいが罰当たりな事 言ってしまったら
ツルちゃんは
急に 真顔で
ぬち取らりんど
(神様に命を取られるよ)
って言ってた
ある日の 蒼い夕方
人間関係に
ズタボロに傷ついていた
あたい

まっすぐに K 商店に
ツルちゃんに会いに行った
号泣するあたいを
そっと しておいて
くれながらも
嗚咽しながらの
あたいの話を聴いて
くれる
しだいに
なにぃ?
ジーナ が泣いてる !?
って
ご近所の おじさん達
おじぃさん達が
集まり始め
いつの間にか
5人がかりで
慰められてた あたい
K 商店に偶然 居合わせた
見知らぬ おじさんが

おじさん
ここに立って ビール
呑んでたら聞こえたんだけど
あなたは何にも
悪くないぞって言った
聞かないで〜
激しく涙声の あたい
聞こえたんだのに
って
すっとぼける
見知らぬ おじさん
ご近所の
おじさん達
おじぃさん達が 今度は
笑わせにくる
ジーナ もしかして
泣いてるば? って
泣き笑いで
ぐしょぐしょの顔の
あたい
やっと泣き止んだ
あたいに
また泣きたくなったら
ここで泣けばいいさって
ツルちゃん
どこまでも温かい
ツルちゃんの
可愛い笑顔は
タンポポみたい
フワフワの綺麗な白髪は
タンポポの綿毛
ツルちゃんは きっと
地上勤務の天使なんだ
いっぱい戦争の話も
聞かせてくれた
女学生の頃
学校で 木に登らされて
竹やり で 敵の戦闘機を
突いて落とす練習
したって言ってた
何があっても戦争は
いけません
聴いてもらえなくても
声を上げ続けないと!
って いつも言ってた
確実に あたいの芯に
なっているのですよ
出会ってから
11年
101 歳で ニライカナイに
旅立った ツルちゃん
あなたの様な
おばぁちゃんに
なりたくて
マチグヮーの 半野良 猫
で 珍獣 あたいの
センチメンタル お散歩は続く
